会議やセミナーができる貸し会議室、ダンスができるレンタルスタジオ、エステや整体のレンタルサロンなど、これまでぼくが開業してきたレンタルスペースでの成功事例と失敗事例をご紹介します。
また、レンタルスペース以外にも民泊やコワーキングスペースを運営したこともあるので、そこでの事例もご紹介します。
「10回に1回成功すれば大成功」みたいなことをどこかのすごい経営者の人が言っていた気がする
どんどんチャレンジしていこう
- これまでに開業したスペース
- 成功した理由、失敗した理由
- ダンスができるレンタルスタジオ(2016年4月・横浜でオープン)
- 貸し会議室(2017年1月・横浜でオープン)
- 民泊(2017年6月・横浜でオープン)
- コワーキングスペース(2018年5月・横浜でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年6月・横浜でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年10月・大阪でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年11月・大阪でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年12月・福岡でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2020年11月・横浜でオープン)
- 貸し会議室(2021年1月・福岡でオープン)
- レンタルサロン(2021年2月・東京でオープン)
- レンタルサロン(2021年3月・東京でオープン)
- レンタルサロン(2021年3月・愛知でオープン)
- まとめ
これまでに開業したスペース
まず、ぼくがこれまでに開業したスペースを挙げてみます。
- ダンスができるレンタルスタジオ(2016年4月・横浜でオープン)
- 貸し会議室(2017年1月・横浜でオープン)
- 民泊(2017年6月・横浜でオープン)
- コワーキングスペース(2018年5月・横浜でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年6月・横浜でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年10月・大阪でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年11月・大阪でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2019年12月・福岡でオープン)
- ダンスができるレンタルスタジオ(2020年11月・横浜でオープン)
- 貸し会議室(2021年1月・福岡でオープン)
- レンタルサロン(2021年2月・東京でオープン)
- レンタルサロン(2021年3月・東京でオープン)
- レンタルサロン(2021年3月・愛知でオープン)
民泊もコワーキングスペースも潰してしまったけどな
いい経験になったんじゃないかな
成功した理由、失敗した理由
「安定して利益を出し続けている」というのを成功の定義とすると、レンタルスペースは成功といえますが、そのほかのスペースはすべて失敗しています。
ただ1つ言えるのは、「レンタルスペースだから成功した」「貸し会議室や民泊、コワーキングスペースだから失敗した」というわけではありません。
スペースのコンセプトやターゲットを明確にするなど、基本的なことができていたかどうか?という点が成功と失敗の分岐点でした。
それぞれのスペースについて、詳しく見ていきますね。
ダンスができるレンタルスタジオ(2016年4月・横浜でオープン)
サラリーマンだったぼくが初めて開業したスペースです。このスペースがきっかけで独立することができました。
レンタルスペースを作ったことがないのはもちろん、サラリーマンだったぼくは自分の力で稼ぐという経験がありませんでした。
そんな右も左もわからない状況でしたが、「とにかくやってみよう!」という気持ちで物件探しから、契約、オープン準備、ホームページ制作など取り組みました。
ダンスができるレンタルスタジオということでオープンしましたが、ただ場所を提供するだけだと他のスペースとの差別化ができないと思い、「集客支援型のレンタルスタジオ」というコンセプトで打ち出します。
なぜそのようなコンセプトにしたのか?というと、このスペースのターゲットをダンス教室の先生としていたからです。
ダンス教室の先生って、毎週何曜の何時というようにリピートしてくれます
リピート率が高いと売上が安定するね
ダンス教室の先生にスペースを使ってもらえば万々歳ですが、1つ問題がありました。それは集客が苦手な先生が多いということ。
ダンス教室の先生って、ダンスはもちろん得意なのですが、生徒さんを集めるのが苦手な方が多いんです。
集客が得意な先生って生徒さんをたくさん抱えているわけで、自分のスタジオを持っていたりします。そもそもレンタルスタジオを借りる必要がないんですね。
ということは、「これから教室を開講したい」だったり「教室は開講しているが生徒さんが少ない」というような先生がレンタルスタジオを使ってくれる。
せっかくダンス教室の先生がレンタルスタジオを予約してくれたとしても、「生徒さんが集まらなくて教室を開講できない」なんてことになったら最悪です。
そこで、ただ場所を貸し出すだけではなく、「生徒さんを集めるお手伝いもします」と打ち出すことにしたのです。
ぼく自身、生徒さんを集めるという経験はなかったのですが、先生の話に耳を傾け、試行錯誤で取り組んでいるうちに段々と結果が出るようになってきました。
そのときのがんばりもあり、開業して5年以上が経ちますが、ありがたいことに今でも数多くの教室で予約が埋まっています。
今振り返ると、かなり頼りない集客支援だったと思う
確かにショボかったが、それでも挑戦したのは偉いね
貸し会議室(2017年1月・横浜でオープン)
初めて立ち上げたレンタルスペースがうまくいったぼくは、完全に調子に乗っていました。
「どんなスペースをやってもうまくいくだろう」という根拠のない自身に身にあふれ、2店舗目となる物件を探し始めたのです。
1店舗目から徒歩4~5分のところに、レンタルスペースOKの物件を見つけ即申し込み。1店舗目はダンスだったから、2店舗目は違うコンセプトでやりたいという気持ちでした。
ネイルやエステができるレンタルサロンを考えましたが、それだけで集客していくのは厳しいと思い、結局なんでもOKのレンタルスペースとしてオープンしました。
つまりコンセプトが何も決まっていないということだな
完全に失敗するやつだな
なんでもOKのレンタルスペースとしたものの、テーブルと椅子、ホワイトボード、モニターを置き、見た目としては会議ができる貸し会議室で、実際に予約のほとんどが会議やセミナー、勉強会といった用途で使ってくれていました。
結果としては、惨敗。1年半ほど運営していましたが、リピート率が圧倒的に低く、家賃を何とか上回って赤字にならない程度の売上。
このままだとまずいと思い、ダンスができるレンタルスタジオにリニューアルした途端、予約が入ってきて利益が取れるようになりました。
民泊(2017年6月・横浜でオープン)
2店舗目のレンタルスペースを開業して半年後、横浜で民泊をオープンしました。
2店舗目がうまくいかなかったものの、1店舗のレンタルスタジオで安定して利益が出ていたこともあり、レンタルスペース以外の事業にも手を出してみたくなったのです。
結果としては2年で撤退。理由としては、途中で民泊の法律が変わったから。1年のうちに180日しか貸し出してはいけない、という運営側にとってはデメリットでしかない地獄的な法律です。
365日運営できれば利益はでますが、半分の180日は売上が出せないとなると厳しいところです。ぼくが運営していた物件は3LDKの広い部屋で、家賃は17万円でした。
代行会社に任せていたこともあり、この危機に立ち向かえるほどのスキルや気力がなく、撤退することにしました。
コワーキングスペース(2018年5月・横浜でオープン)
次にオープンしたのはコワーキングスペースです。
コワーキングスペースとは、
ざっくりいうと、カフェのようにテーブルと椅子があって、パソコン作業ができるスペースです。カフェとの違いは、そのスペースで一緒になった人と交流ができる点です。
このスペースは2日で撤退を決意したのですが、ぼくが知る限り「日本最速で撤退したコワーキングスペース」です。(オープンしてから2ヶ月で撤退しました)
なぜ2か月という短期間で撤退してしまったのか?というと、コンセプトやターゲットが明確化できなかったからです。
コワーキングスペースを作りながら、コンセプトやターゲットを絞り込もうとしていたのですが、どうしてもできず。結局あいまいなままオープンしてしまいました。
コワーキングスペースって大手企業も参入してきていて、資金力があるので駅近でオシャレで設備が整った居心地の良いスペースを作れます。
対するぼくは大した資金力がないため、駅から離れている、オシャレとは言えない、設備も大したことないという三重苦のスペースしか作れませんでした。
そうなると、アクセスや設備以外のところで勝負しないといけません。たとえば、魅力的なセミナーやイベントを開催するとか、質の高いコミュニティを作るとか。
ただ、当時のぼくは完全なる実力不足で、利用者に喜んでもらえるようなスペースを作ることができませんでした。
500万円かけて作ったコワーキングスペースでしたが、2か月という短い期間で終わりを告げたのでした。
ダンスができるレンタルスタジオ(2019年6月・横浜でオープン)
このブログでも新店舗リアルタイム速報ということで立ち上げの状況を書いていましたが、横浜で3つ目となるスペースです。
これまでの反省を活かし、いろいろと戦略を立てながらオープンした結果、初月から利益を出すことができました。
このスペースだけで利益を取ろうというよりも、3店舗合わせたときに利益が増えるようにということを意識して、価格設定や設備を作りました。
このスペースは今も運営中で、利益を出し続けています。
ダンスができるレンタルスタジオ(2019年10月・大阪でオープン)
横浜3店舗が自分の稼働をかけずに運営できるようになったので、遠方に出そうと思い大阪に出店しました。
なぜ大阪かというと、
- 全国的に見て人口が多い
- 祖母や妹が住んでいて、ある程度なじみがある
- 何かトラブルになったときに簡単に行けない距離である
という理由で選定しました。
3つ目の解説ですが、たとえば都内に出店した場合は横浜から1時間程度で行くことができます。
ぼくとしては、自分がいなくても運営できるか試したかったので、わざと簡単に行けないような遠方に出したいということで大阪を選びました。
遠方での初めてのレンタルスペース。不安もありましたが無事にオープンすることができ、予約もたくさん入ってきました。
ただ、近隣の方から騒音に関するクレームが入ってしまい、閉店することになってしまったのです。
ダンスができるレンタルスタジオ(2019年11月・大阪でオープン)
大阪での初めてのレンタルスペース立ち上げですが、実は同時に2件の物件に申し込みました。
まずは1件と考えていましたが、2件とも家賃が安めだったのと、2件とも良い物件だったということもあり思い切って2件同時に申し込みをしました。
こちらのスペースは騒音の問題もなく、現在も運営中です。
※このスタジオは「レンタルスペース研究所」のメンバーに譲渡しました。2年間安定して利益が出ていましたが、遠方のため手をかけることができず。
大阪在住のメンバーに引き継ぐことで、さらなる売上アップを目指しています。
ダンスができるレンタルスタジオ(2019年12月・福岡でオープン)
大阪に続き遠方レンタルスペース第2弾は福岡。
天神という繁華街にダンスができるスタジオを作りました。
プライベートで天神に旅行に行った際、軽い気持ちで内見しに行ったらとてもいい物件だったのでそのまま申し込みをしました。
こちらも安定して利益が出続けていますが、予約がかなり埋まっているので近くに店舗を増やすことに。
ダンスができるレンタルスタジオ(2020年11月・横浜でオープン)
すでに横浜駅付近で3店舗のスタジオを運営していたので、同じ駅で4つ目となります。
増やそうと思っていたわけではありませんが、たまたま知り合いから紹介されて契約することに。
3店舗とも予約で埋まっていたため、「4店舗目を出してもいけるだろう」という判断です。
20㎡台の狭いスペースなので初期費用は50万円程度。初月から予約が入り、4ヶ月で初期費用を回収できました。
「ダンスができるレンタルスタジオ」ということでコンセプトが明確。さらにほかの3店舗の実績があるため、すぐに予約が入りました。
貸し会議室(2021年1月・福岡でオープン)
「レンタル料金以外で収益化できないか?」ということで、実験的に開業したスペースです。
レンタル料金を1時間500円の激安価格に設定。これだと利益が出ないと思うので、ここからどうやって収益を上げていけばいいのか?いろいろと試そうと思い運営を開始。
机と椅子を置いただけの最低限の部屋でしたが、なんと予約がたくさん入り1時間500円でも利益が出るという想定外の結果に。
実験のためのスペースでしたが、利益が出ているのと遠方で手がかけられずに実験をすることができず。
こちらのスペースも「レンタルスペース研究所」のサロンメンバーに譲渡しました。
すでに福岡で貸し会議室を運営されている方が引き継がれました。
レンタルサロン(2021年2月・東京でオープン)
はじめてのレンタルサロン。東京の世田谷区でオープン。
内装にお金をかけてオシャレなスペースに仕上げたこともあり、初月から予約がたくさん。
エリアもよかったこともあり安定して利益が出続けています。
レンタルサロン(2021年3月・東京でオープン)
同じ東京ですが、こちらは目黒区。
世田谷区のサロンに比べて予約の入り具合は鈍かったですが、オープンして3ヶ月ほど経つとリピーターも増えてきて売上が安定してきました。
レンタルサロンを利用するのはセラピストさん。リピート率はかなり高いですが、ダンスやパーティーを利用する人に比べてセラピストさんの数は少なめ。
新規でバンバン予約が入ってくるわけではないため、エリア選定がとても重要になります。
レンタルサロン(2021年3月・愛知でオープン)
豊橋というエリアで開業しましたが、完全なる赤字。ほぼ予約が入りませんでした。
都内のレンタルサロンと同じ内装、同じ集客方法でしたがエリアが違うとこんなにも予約の入り具合が違うということを痛感。すでに撤退済みです。
コンセプトが明確だったとしても、需要が低いエリアに出すと集客の難易度が上がることがわかりました。
豊橋を選んだそもそもの理由ですが「地方エリアでレンタルスペースを出したらどうなるか?」を見てみたかったから。
赤字で撤退は悲しかったですが、地方エリアでのレンタルスペース運営の経験を得ることができました。
まとめ
ぼくはこれまでに開業したスペースについて、1店舗ずつお伝えさせていただきました。
「レンタルスペースをやれば確実に稼げる」というわけでなく、コンセプトやエリアによっては赤字になることも。
ぼく自身、これまですべての店舗でうまくいったわけではなく失敗もあります。
だからこそ気づいたことも多いので、これからも店舗を増やして経験を積んでいきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。